(第29回)小林で最近見かけた蝶 温暖化の影響で変化が

小林地域は、自然が非常に豊かであり、印西全域から見ても際だってると感じてます。

その自然に年ごとに変化が生じてきているようです。1月5日、成虫(蝶)のまま冬を越していた「ムラサキツバメ」の集団に出くわした。専念寺裏をウォーキングをしているといきなり目の前を蝶が横切ってきたため、この真冬に珍しいと思いつ温16度で、たまたま1頭が春を感じたのか暖かさに浮かれ飛び立ったところを偶然に自分が通りかかったようだ。普段だったら下の写真のように葉陰で目立たない状態で、まず気づかないで通り過ぎたと思う。

 元々は西日本に生息する蝶だが、温暖化で東日本でも見られるようになったみたいである。やや小型で色がそっくりなムラサキシジミは、小林はもとより印西全体でも数多く見かけるが、ムラサキツバメを見たのは今回初めてだ。

 1か月ほど10頭が居たが、2月中旬になると2頭に減っていた。その後2月27日にはとうとう居なくなってしまった。まだ飛び立つ気温になっていないので、おそらくは鳥に食べられてしまったのだろう。普通は葉の裏側に隠れるように潜みようにして越冬するのだろうが、葉の表面に群がっていたので、結構鳥には無防備だったのかもしれない。

アカボシゴマダラも、ウラナミアカシジミも昨年初めて見かけた。ナガサキアゲハに始まり、ツマグロヒョウモン、クロ

コノマチョウも含め、年々温暖化に伴い西日本に生息してた蝶が小林でも見かけるようになり、すでに近所で観察してるだけ  でも47種類にもなってきている。とは言え、アカボシゴマダラは、もともと中国、東南アジアに生息していた蝶で、1995年に突然の如く埼玉県で見つかりその後、神奈川、東京にと分布を広げてきている。不心得者が故意に蝶を逃がしたいわゆる放虫したと言われており自然界に弊害を与え、生物多様性上問題なる行為の結果と思われています。      <下田>

 

発見シリーズ29

専念寺裏手の「宮作」近辺で見かけた蝶