今年になり意識的に昆虫を注意深く観察している。2月、3月になると晴れて暖かい日には昨年から冬を越してきた青色の素早く飛ぶ蝶、ルリタテハを多く見かけた。一方今春に生まれてきたモンシロチョウ、ベニシジミ、ツマキチョウも4月、5月に姿を見せた。
しかしトンボは一向に姿を見せない。今年、初めてみたのは5月25日(日)に里山をランニングしていたらシオカラトンボが元気良く飛んでいた。田んぼに4月には水が入り、4月下旬から5月連休くらいまでに「田植え」が終了した。その後、3週間してようやく田や脇を流れる小川でヤゴからトンボに羽化したようである。
6月の下旬になるとギンヤンマも見かけたがその数は極めて少ない。一方、シオカラトンボ、ウスバキトンボ、ノシメトンボがやたらと多くなってきた。シオカラトンボのメスはムギワラトンボと小さい頃呼んでいたし、ノシメトンボは「クルマトンボ」と呼んでいたように記憶している。
ハグロトンボは羽が黒いから「ハグロ」ではなく、女性の「お歯黒」に似た羽の色のためオハグロトンボの名がついている。ゴクラクトンボとも呼ばれる。名前の付け方も面白い。
8月に入って専念寺裏手の谷津にある休耕田では「コシアキトンボ」が元気良く飛び交っていた。
休まず飛びっぱなしなので、いつになったら休むのか見てるこちらがいらだってくる。腰の部分にあたかも白い包帯を巻いてるようで、見ようによっては腰が空いてる感じなので、この名が付いてる。ある範囲を行ったり来たりしてるのは縄張りを誇示してるらしい。別なコシアキトンボがそのテリトリに侵入してくると必要に追っかけ回し、ついには追い出してしまう。しかしその後は勝ち誇るでもなくまた同じ行動に移る。朝から晩まで見張りで飛びまわってるのはさぞかし疲れるだろうに。
オニヤンマも田んぼを元気良く飛んでいた。しかし、他のトンボと違って、同じ所に戻る可能性が低い。縄張りが広域なのだろう。
蝶に似た、優雅に飛ぶチョウトンボは今年も小林には現れなかった。以前は田んぼの上を舞う姿を見たのだが・・・。
一方、習志野カントリの裏手にある田んぼには今年も多くのチョウトンボが飛んでいたので、まだまだ印西でも局地的にいるようです。
今年気づいたのは、蝶もカブトムシもホタルも以前より増えてきており嬉しいことである。特に、いつも我々がジョギングをしているコース(物木あたり)は平家ボタルが乱舞しており、数年前に比べると何倍もの数におよび少し驚いている。
国内の蛾は5,000種、蝶は240種、トンボは200種(世界では5,000種)。そして小林地域で見かけるトンボは15~18種ぐらい。
トンボは肉食性で蛾、ハエ、蚊などを食べ、結構鋭い口元を持っている。オニヤンマなどは口元に指を近づけると今にも噛み突く勢いで挑んでくるようで、間近で見ると少し恐い。