(第12回)”小林地区で早春に見る生きものたち”

春一番の吹いた翌日 2月14日、15日に小林に連なる本埜村物木、そして専念寺裏手の谷津を散策した。
14日は25度くらいまで温度が上がり、決して早春とは思えない気候だった。まず眼についたのはフキノトウ。その近くには菜の花が咲きミツバチが止まっていた。直ぐ脇にはルリタテハが元気良く飛んでは止まり、飛んでは止まりを繰り返していた。ルリタテハは成虫で越冬する蝶だが、羽も羽化したばかりのように無傷で綺麗だった。物木の貝塚近くにはキチョウが2頭舞っていた。直ぐ横の大きな木にはムラサキシジミだろうか数多く舞っていた。しかし、凄く小型である。帰り際に貝塚横で望遠鏡を構えていた若者と話をしたところ、彼は「さっきビックリしましたよ、コツバメらしき蝶がいましたよ」と言っていた。この辺でコツバメがいるなんて今まで聞いたことがない。
確かにムラサキシジミやムラサキツバメにしては小さ過ぎる。しかし、コツバメはギフチョウと同じに3月下旬に発生するはずだが?
彼は3日間同じ場所で鳥を観察しているとのことで、某研究機関から委託を受けて定点観測を行ってるらしい。 キジバト、ムクドリ、オジ、ツグミ、シメ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カケス、モズなどを見かけたとのこと。
周りの小川にはタニシ等の貝類が異常に多く生息していた。どおりで、昨年の7月上旬には平家ボタルが乱舞していたのが納得できる。

タニシはホタルの大好物であるから。しかし、専念寺裏の谷津にはタニシがいない。その代わりにザリガニの子やら、ニホンアカガエルの卵が沢山あった。田んぼ脇の水溜りやら溜池に一杯だ。水溜りでは、雨が降らないと涸れてしまうと思うのだが。それまでにカエルになれればいいのだが。ほとんどが卵の中が黒くなっていたので、はやおたまじゃくしが結構大きくなってるみたいだった。
ちなみに一つの塊に3,000個の卵があるそうである。小川を網で掬うと、ザリガニの子どもも居た。クチボソだろうか小魚も入っており、いろいろな生き物が眼につく。 2月22日には、もおフキノトウが少なくなっており代わってセリ、クレッソンが出てきて山菜には事欠かない。

近くには、イノシシが出現し足跡が結構あった。地元の人は雄の足跡だという。夜行性なので本物をみることはできないが何頭かの群れであることが想像でき、夜間の散歩には注意が必要かもしれない。
3月21日に再び専念寺の裏手を訪ねてが、日本アカガエルのオタマジャクシ300匹位が同じ水たまりに固まっていた。水が涸れることなく無事育ってるようだ。5月にはカエルになるのだろう。近くには、ヒキガエルのちょっと不気味な大型のタマゴも沢山産卵されていた。
2月から3月の、日に日に変わりゆく小林の里山もジックリ観察すると、なかなか見ごたえがある。

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