10月に入ると「赤トンボ」の季節である。赤トンボでも、夏の暑い盛りにはショウジョウトンボ、ナツアカネが飛んでいたが、この時期になるとアキアカネである。なんせその数が極端に多く、舞う姿は秋の風物詩でもある。
10日、11日は里山コスモス祭り。翌日に近所を歩くとアキアカネが沢山飛んでいたが、一週間後には一気にその数を減らしていた。蝶も小さなヤマトシジミ、燐粉が落ちて哀れさのあるヒメアカタテハ、キタテハ、キチョウと、その姿を見るとそろそろ冬が近いなという季節感が出てくる。
10月24日には、生まれて間もないヘビがやたらと死んでいた。可哀そうに鳥にでも襲われたのだろうか。
11月3日は快晴。15日に予定されてる商工祭りに向け会場となる広場の草刈を実施した。草を刈ると、ショウリョウバッタやトノサマバッタやら大型のバッタ類が逃げ惑っている。そういえば夏に三菱社宅跡地の草刈をした際にはノウサギが草刈機の音で、我が家を追われ逃げ回っていたのを思い出す。
15日には余りに暖かいので物木の方面を散策した。景色は晩秋の趣きとなっている。アキアカネは僅かに見かけるが全体に色褪せ、飛び方も弱々しい。一方、脇の草むらには細めのオオイトトンボが群れをなしていた。それも多くがペアリング中だ。オオイトトンボを見るのは初めての経験である。
23日、朝方は雲に覆われていたが、10時になると正に小春日和。17度にも気温が上がったので専念寺裏の谷津を歩いてみた。写真撮影を目的にしていたが、見慣れない蝶が現れた。急ぎ捕虫網を取りに戻り採集してみた。なんと「クロコノマチョウ」だった。道作古墳から谷津に下りきって竹やぶを出たところである。
駒形グランドの裏側にあたる場所で、28日開催の小林ウオーキングのコース整備の難所だった所である。この蝶の生息は沖縄から、北限は伊豆半島で小林にいるはずがないが、やはり温暖化の影響だろう。
そして2月になると、去年と同じ場所の水溜りにニホンアカガエルの卵の塊があった。 3月にはアカガエルはオタマジャクシに成り、近くのため池には太い帯状のヒキガエル(ガマガエル)の卵が同じ場所に群棲し、自然の営みが繰り返されていた。 何度も歩いている里山でも、注意深く観察するとその都度新たな発見があります。皆様も四季折々の自然を注意深く観察されたらいかがでしょうか? (会員 下田投稿)