(第27回)道作古墳群と周辺の古墳・遺跡

道作古墳群(市指定文化財)については以前の小林発見シリーズで何度か掲載していますが、昨年からこの一帯の整備が始まっていることから改めて詳細に紹介することとします。

小林地区は遺跡・古墳が非常に多く集中しており平岡側にある東遺跡を入れると9か所に及んでいる。このうち道作古墳の直ぐ前の道路辺りには「道作遺跡」があった。

小林は、旧石器時代から縄文、弥生、古墳時代と永い連続した歴史があり、鳥見神社、小林小学校から本埜方面に計画されている道路に沿って道作遺跡、道作古墳、馬場遺跡、駒形北遺跡、浅間山古墳群、小林古墳群、鶴塚古墳と直線距離にして2キロ内に集中して発掘されている。全て高台にあるため、水に没することなく2万年にわたり継続して人が住んでいたのであろうか。正に歴史のロマンを感じる地域といえる。道作古墳群は、6世紀末から7世紀に掛けて築造されたと推測され、前方後円墳、円墳、方墳の計22基ほどで形成されており、最も大きい1号墳は前方後円墳で全長46mもあり道路に面して位置しております。以前は山林の中という感じでしたが、整備が進み2号、3号と順を追って見ることが出来るようになりました。また砂田にあった鶴塚古墳は円墳で44mという円墳としては非常に大型で、印西地域最古の古墳で4世紀末から5世紀初頭に築造されたとのことですが、昭和46年頃に発掘調査を終えその後消滅し、今は全くその面影を見ることはできません。(下田)

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