秋のウオーキング大会で訪れた西福寺には市指定有形文化財、木造不動明王立像、毘沙門天立像が安置されている。両像とも仏師賢光の作である。迫力ある顔つき、動きのある身のこなし、厚みのある体などの特徴は鎌倉時代の作風を表している。 賢光の作品は、千葉県内で4件の事例が判明しており、十三世紀後半の上総・下総で広く活躍したことが知られ、中世の一仏師の作例がこれほどまとまって残されてることは稀で、日本の中世彫刻史上でも意義を有する作といえる。