6月8日から7月5日道作古墳整備に合わせて広場の花の咲き具合、宮作の谷津の自然について見てきました。

<7月5日(金)>

 西日本の方は洪水や崖崩れなど水による被害も多く出てるようで大変な梅雨時であるが、印西では今日現在、大雨もなく、6月から7月にかけての小動物の最も活発な時期にあり、日々変わりつつある自然の営みの変化を見ることが出来ています。

 昨日は、こんな早い時期にもカブトムシが鳥に襲われたであろう無残な姿をさらけだして谷津の道に転がっていました。クヌギの幹にはコクワガタもいました。

 最近は毎日のように夕方になると学校を終えた小学生が何人かエビ取りに興じている場所があります。今日はその前の順調に育ち50cm近くに伸びた田んぼの稲の上を、「チョウトンボ」が1頭だけ飛んでいました。先日カワセミが魚を咥えていた場所です。

 印西に住んでから28年になりますが、来た当初は近くの物木、中根、別所、宗甫あたりではたくさん飛んでいるチョウトンボを見かけたが、最近はお目にかかることはまずなかった。そんなトンボがいきなり目の前に現れちょっとビックリしました。午前9時半頃ウオーキングで通りかかると田んぼの中で何種類かのカエルが合唱をしていたので余りに大きく珍しい声に思わずスマホのボイスレコーダ機能で録音しました。すると数m先の稲の上をチョウトンボがせわしく飛んでるのに気づきました。このトンボはまず止まるのがまれなので、スマホのカメラで撮影するのは難しいのですが逃げてしまう前に一応シャッターを切りました。

 下に写真を載せましたが、今回撮れた写真は余りに小さく点にしか見えません。詳細は、「小林まちづくり 瓦版(第14号 H24.10.1)」で紹介したことがありますので、本HPでも見ることができます。

1か月間、この宮作という谷津と道作古墳の間を見て回りましたが、まずは貴重な自然の宝庫と言えるのではないかと個人的には思っています。写真は載せませんでしたが、アライグマ、ハクビシンもいるし、猛禽類のサシバ、アオバズク、フクロウなども居るので、散策には飽きることがありません。

 

この田んぼの稲の上を舞っていました。

中央部に斑点でしか見えませんが、まず1時間待ってても近くには止まってはくれないはずですので、あしからず。

 

光の加減で青色に映えて見えます

昔採集したチョウトンボ

5日午後5時近くに道作古墳に行くと、ニッコウキスゲの花が随分と咲いていました。

手前にニッコウキスゲ、後方の花壇及び土手には黄色いカンナ。あずまやの後ろには4号古墳。来年は是非赤い「カンナ」を咲かせたいと思っております。

 

 

<7月3日(水)>

このところ梅雨らしく雨の日が続きましたが、今日は少しですが、久しぶりに太陽を見ることができました。

”道作古墳”の石碑の周りに昨年植えた「ニッコウキスゲ」の花が咲き始めました。「アジサイ」も「カンナ」も咲き、正に花いっぱいという環境になってきたようです。

ニッコウキスゲが昨日あたりから咲き始めたようです。後方には先週土曜日に草刈を行い綺麗になった、1号、4号、5号古墳が見えます。

石碑の正面に植えたドウダンツツジも順調に育ってます。左側には石碑を囲むようにキスゲが。

 

<6月29日(土)>

 6月29日土曜日は若干小雨が舞ったり止んだりのあいにくの天気でしたが、道作古墳群「墳墓の草刈」を実施しました。すると広場の周囲を囲んでいる土手には黄色い「カンナ」の花が増えていました。アジサイの花も増えていたし、「キスゲ」(ニッコウキスゲ?)もたくさんの蕾をもってきていました。来週くらいには花が咲き始めるような感じです。

 古墳への導入路を下ると、すぐ下の谷津には小川(たんぼっ川)があり、「カワセミ」が飛んでたり、たくさんの「ザリガニ」が活発に動き回っていました。ザリガニの群れに混じって一匹の「ヒキガエル」が水のなかでジッとおとなしくしていまいました。ザリガニの動きを眺めてるのでしょうか、まさに微動だせずに。

 そういえば2~3カ月前には、ヒキガエルの卵、そしてヒキガエルのオタマジャクシが沢山泳いでいて、北原白秋の「おたまじゃくし」という詩をふと思い出していました。(”おたまじゃくしがちろちろと、粘りついたり、もつれたり、  青い針めく藻のなかに、黒くかなしく、生きいきと。  きょうも痛そに尾を弾く、黒く、かなしく、生きいきと。  おたまじゃくしか、わがこころ。”)

でも、目の前にいるヒキガエルは結構大きく育っているので、その時のオタマジャクシとは違うでしょうが。

墳墓(1号、4号、5号)の草刈り

多くの皆様から、道作古墳に四季おりおりの花を咲かせて欲しい。との声を聞いておりまして、徐々にではありますが、花の種類と量が増えつつあります。

4号古墳とカンナ

 

 

 

 

 

 

 

キスゲがたくさんの蕾をもっていました。

 

道作古墳を下りきったところは「宮作」という江戸時代のころからある谷津地域です。

道作古墳の下の谷津にはカワセミが魚を咥えていました。近くにヒナが待ってるかもしれません。

ヒキガエル

4月の上旬にはヒキガエルのオタマジャクシがたくさん泳いでいました

 

 

 

 

ドジョウを狙ってるザリガニが数多くたむろしてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<6月20日(木)>

6月8日に道作古墳群を訪れ、下記のとおり投稿しました。その後の花の咲き具合を見るために約2週間後の6月20日(木)にまた道作古墳に向かいました。

 

  小林中学校側から宮作という谷津から直接道作古墳に抜ける古くからある道があります。当会が毎年主催している「小林ウオーキング」のコースになっており、最近では近所の方の散策路としても使われているようです。この道一帯は自然豊かな地域で、今の時期は田んぼには稲が順調に育ってる典型的な里山の風景が綺麗に映えています。毎日のようにグーッ グーッ(ギ—ッと聞こえるかも)と音を立ててるキツツキの仲間の「コゲラ」に逢います。鳴いてるのではなくドラミングという動作で、樹を突っついてる音らしいです。樹の上の方から発するためか、結構遠くまで音が通り、100m先でも聞こえます。

 谷津なのでいろいろな生き物がいます。鳥類では、「キジ」の夫婦がいつもいますし、「カルガモ」や「アオサギ」たまに「カワセミ」。「サシバ」もよく見かけてます。

 蛙も「シュレーゲルアオガエル」「トウキョウダルマガエル」「アズマヒキガエル」「二ホンヒキガエル」「二ホンアマガエル」。哺乳類では「ノウサギ」「タヌキ」「アライグマ」「イタチ」「ハクビシン」もちろん「イノシシ」も。

 すぐ隣の本埜 中根地区とは宮作が小規模の里山・谷津で、中根は広域の里山・谷津という違いはあるにせよ、両者は環境、生態系が似ており共通してる生き物をカウントすると、鳥類は70種以上、蝶類は45種以上を確認してるほど自然には極めて恵まれている地域と思っている。

この「谷津」、そしてチョット鬱蒼と薄暗く感じる「竹林」を抜け一気に駆け上がると「道作古墳群広場」に出る。8日に広場の整備を行ったときの花は後述のとおりですが、この12日間の花の変化と道作古墳周辺の自然環境の素晴しさを感じ取って頂ければ幸いです。

以前からあったアジサイ 色が変化してきました

広場の北側の土手にカンナが咲き始めました

広場中央にもカンナがそろそろ咲くようです。後方には1号古墳が

道作古墳石碑の周りにはニッコウキスゲも蕾を持ち始めました。
碑の前にはドウダンツツジも順調に大きくなってきています。

 

 

 

 

 

 

 

コゲラ キツツキの仲間で小さな鳥。ドラミングという、樹の幹を突っつく音が、グーッとか戸を開けるときのギ—ッに聞こえる。最初はウシガエルかな?とも思ったが、聞こえてくるのが樹の上の方なので、カエルではないだろうと思った。

 

 

 

 

 

 

道にキジのオスが出てきました。珍しくメスとは別行動でした。

5月末に見かけた「アカシジミ」

 

 

イタチも今年はよく見かけました。たまに水遊びをするのでしょうか?

道作古墳のすぐ下側の道。
整備前で草茫々 2019.6.8

 

整備後 2019.6.8

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹林 整備後。倒れた竹の伐採と雑草の刈り取りを行いました。

谷津から竹林に通ずる道。この道を500mくらい進むと道作古墳に着きます。

 

ここからは12日前の道作古墳群広場の花の咲き具合です。

 

<6月8日(土)>

6月8日(土)、道作古墳群広場の草刈作業を行いました。すると、アジサイの花がチラホラと咲き始めました。一昨年の10月に挿し木したアジサイが今年はなんとか何種類かの色とりどりの花を見ることが出来そうです。

倉庫前の「浸透池」の土手に植えたアジサイが少し色づいてきたようです。

2017年10月に植えたアジサイ

2019.6.8浸透池の土手に咲き始めました

1号古墳の西端に昔からあるアジサイも咲き始めました

昨年9月末には、カンナやニッコウキスゲの苗も植えて見ました。

2018年9月下旬には「カンナ」の苗も植えました。

8ヶ月後には、まだ1茎だけですがつぼみが見えてきました。2019.6.6

すると2日後の6月8日に古墳群広場の草刈りの際には、黄色いカンナの花が咲き始めました。

雨が若干降った時間帯もありましたが、何とか草刈作業も終えることが出来ました