本埜に毎年やってくる白鳥は、平成4年に初めて6羽が飛来。当時、出山光男さん(故人)が苦労に苦労を重ね餌付けに成功し、その後毎年、コハクチョウ、オオハクチョウがやってきて私達の眼を楽しませてくれています。
今は「本埜白鳥を守る会」が飛来地の保全、餌やり、見学者への甘酒等の振舞いなど、全面的に手厚いお世話をしてくれており、素晴らしい自然保護活動だと感じています。
この守る会の出山輝夫現会長にお話しを伺うとともに今年も現地を訪ねてみました。
1月16日に白鳥飛来地に行くと、相当な数の飛来数だった。953羽とのことである。その後更に数は増え再度2月20日に訪れた時は1,230羽で、5年前の平成18年1月の過去最高飛来数1,300羽に近かった。
今期の初飛来は、例年より遅く11月10日だが、4,000キロ離れたシベリアの地に向け飛び立ったのは3月6日と相当遅くまで越冬していた。以前からの漠然とした目安は、10月20日頃にやって来て、2月20日頃帰る
という認識があったがそれと比べる2~3週間くらいずれた今期のスケジュールのようである。とはいえ、過去にはお彼岸まで居残った年もあったとか。
毎年のようにこの場に見学に来ているが、以前は一箇所の田んぼに集中して与えられた餌を食べ、羽を休めてる姿 があったが、最近は集団ごとに何箇所かに散らばっている。特に今年は夏が暑かったせいか辺り一帯に二番穂が多く、白鳥にとって格好の餌が豊富のようである。そのため、周辺の稲穂に5グループくらいに別れて餌を食べていた。2,3年前には白鳥の回りには鴨が群れをなしていたが、今期はそうは目立っていなかった。白鳥が留守の間に鴨を花火で追い払ったりし、いろいろなご苦労があるみたいである。単に餌を横取りされるからと思っていたが、鴨が鳥インフルエンザ等の病原菌を運んで来る可能性があるため、そのリスク回避の手段だそうである。 昨年の小林ウオーキングでは、コースに新たに白鳥飛来地を取り入れたが、今後もますます本埜白鳥を守る会との連携が重要だと感じています。
自然の良さ、本埜の良さを多くの皆さんに知って貰うとともに、永遠に素晴らしい自然を残そうと、努力をされている白鳥を守る会との連携を更に蜜にしていきたいと願っています。また各地からやってくる見学者の皆さんには是非見学マナーを守って、特にタバコ吸殻、ゴミのポイ捨て、ペットの持込などを絶対に止めて貰い、白鳥にとって「優しい見学」に努めて頂きたいものです。