健康作用は、身体をジワッと伸ばそうとするときに生まれます。
身体が柔らかくて簡単に伸ばせる人より、硬い人の方がより一層ストレッチ効果を引き出しやすいのです。ただし力まかせにガンガンと弾みをつけたストレッチは、筋肉反射が起こり、特に中高年者は筋肉やじん帯を痛めたりしやすいので気を付けなければいけません。その点、呼吸をつけてゆっくりジワーっと伸ばすストレッチ運動は自律神経も安定し、生活習慣病である脳血栓や脳溢血などの血管障害の予防、リハビリにも効果があります。
このように中高年になると「身体の柔軟性」「筋トレ(力を込めて筋肉を強く収縮されて筋力を向上させる)で筋力を高める」ことに重点をおくことよりも、ストレッチなどで「筋肉の質」を高めることに意識を向けることが大切です。筋肉の質を高めるとは、血液、リンパ液、組織液の流れをよくすること。血液の流れが良くなると細胞が活き活きと活性化するため、身体の隅々まで必要な酸素や栄養素を運ぶことが出来ます。このため若さや健康を維持することができます。 (血液、リンパ液、組織液の3種を体液という)
反対に(老化や運動不足、精神的ストレスなどにより)流れが悪くなると、酸素不足や栄養不足となり、不快な症状が現れ病気に掛りやすくなります。リンパ液の流れが悪くなりますと老廃物をとり除きにくくなるため、むくみやその他好ましくない状態になり、組織液のバランスが悪いとなみだ目やドライアイ、ドライマウスなどの症状も出やすくなります。
運動不足や老化が気になる方は、週に2~3回程度、楽しみながら!(これがポイントです)
皆さま、ストレッチを始めてはいかがでしょうか!! <池田>