NPO法人谷田武西の原っぱと森の会のご紹介

NPO法人谷田武西の原っぱと森の会のフィールド

 原っぱの会が活動を展開しているフィールドは、印西市武西・白井市谷田にまたがって広がる緑の中の市有地で、約25haの里山です。千葉ニュータウンの開発の縮小によって開発を除外されたのち、県が管理のために草刈りをして維持していましたが、市民からの要望強く、2016年と2017年に白井市と印西市が保全を目的に譲渡を受けました。

里山には水の湧く谷津が4筋あり、その水は印旛沼流域の生態系を支えています。谷津の台地には原っぱと樹林地がモザイク状につながり、多彩な環境に多様な生き物が、互いに絡み合いながら命をつないでいます。

江戸時代まで野馬を放牧していた広大な小金牧の一部である印西牧があった場所でもあり、白井谷田のフィールドに隣接して幕府直轄の「外野」があり、印西市武西の原っぱは村の利用が認められた「内野」でした。今、原っぱで観察できる希少種の多くは、かつての牧にあったもの、あるいは人の手の入った里山の草地に生育するものです。

また、野馬が集落に入ってこないように、2本の谷津の先端を結んで二重野馬除土手が伸びており、一端の先神の谷津の谷津頭の湧き水は野馬の水飲み場の遺構があり、もう一端の澤山の泉には古い伝説と共に水神の祠が祀られて、静かにたたずんでいます。谷田・武西の里山は、生物多様性からも、歴史的にもまちの貴重な財産です。

原っぱの会は、人の手が入ることで維持されてきた里山の環境を、保全作業という形で、大学や企業、行政とともに協力しながら守っています。現在は自然保護のため自由な立ち入りができませんが、恵みを身近に体感していただけるよう、小学校・幼稚園の体験サポートや里山学校を企画し、保護の必要なフィールドを案内しています。

          

湿地に水路を掘っています

これから保全活動をおこなうところ

キショウブの刈り取り作業

こども里山学校の風景

活動の様子はHPでもご覧になれます。保全作業体験や環境学習体験、歓迎しています。また、随時会員を募集しています。是非、ご参加、歓迎しています。

連絡先:ymharappa@yahoo.co.jp

HPhttp://harappanokai.web.fc2.com