太極拳シリーズ 第5話(完結編)

日本一周自転車旅行

太極拳シリーズなのに、何故「日本一周自転車旅行」かと不思議に思われるかもしれませんが
本テーマに反響があったので書くことにしました。お許しのほど。

1.自転車旅行を思いついた背景
第1話で既にお話したとおり、小生の勤めていた会社はアルミ事業から撤退し、小生はアメリカの世界的に
有名なアルミ会社との合弁会社に42歳の時に出向しました。新しい事業なので、アメリカとオーストラリア
に出張が多く、彼らの考え方や生き方に、日本の会社では学べなかった多くのことを学びました。
その中の一つに「人生はゲームだ。楽しもう」というのがあります。
この考え方から、50歳の頃から退職したら「日本一周自転車旅行」をしようと思いつきました。

2.どのようにして自転車旅行をしたのか?
自転車旅行は61歳と62歳の時に、3回に分けて実施しました。
・本州一周は37日間かかりましたが、弘前城公園の桜が満開になる頃を目指して
4月19日に出発しました。予想どおり、満開の桜を見ることができました
・九州一周は17日間かかりました。出発は翌年の4月11日出発でした。
九州までは東京フェリーターミナルから船で新門司港まで行き鹿児島に南下して
佐賀に北上し長崎、福岡経由またフェリーで東京ターミナルへ
・北海道一周は19日間かかりました。出発はその年の6月27日出発。
北海道の季節の良い時期を狙っての出発。北海道までは大洗港から苫小牧港まで
フェリーで行き、東を目指して釧路へ、川湯温泉に泊まって一路オホーツク海を
北上し、宗谷岬経由して稚内市に、あとは南下して旭川を通って札幌、小樽へ
帰りも苫小牧港から大洗港までフェリーで。
・細かい話ですが、もし自転車旅行を計画している人の参考になればと思い経路を書きます

本州一周(4月19日出発→弘前市で弘前城公園の桜にあわせて・満開の桜でした)
自宅→水戸→湯本温泉→相馬市→塩釜市→一関市→盛岡市→八戸市→青森市→弘前市
→大館市→秋田市→酒田市→村上市→燕市→上越市(旧直江津)→魚津市→富山市
→金沢市→福井市→小浜市→豊岡市→鳥取市→米子市→太田市→益田市→山口市
→徳山市→広島市→竹原市経由フェリーで今治市(小生の故郷)→丸亀→高松経由岡山市
→姫路市→大阪市→草津市→岐阜市→豊橋市→静岡市→三島市→(箱根越え)→横浜市→自宅

九州一周(4月11日出発)
自宅→東京フェリーターミナルで徳島経由新門司港→宇佐市→大分市→佐伯市→延岡市
→宮崎市→都城市→鹿児島市→川内市→人吉市→熊本市→佐賀市→長崎市→佐世保市
→福岡市→小倉市経由新門司港→フェリーで東京港→自宅

北海道一周(6月27日:北海道の季節が良い:花々他時期に)
自宅→大洗港(フェリー)→苫小牧港→門別町→浦河町→広尾町→帯広市→浦幌町
→釧路市→川湯温泉→(網走経由)常呂町(女子カーリングで有名)→興部町→浜頓別町
→(宗谷岬経由)稚内市→中川町→名寄市→旭川市→富良野町→美唄市→札幌市
→小樽市(余市町に行く・ニッカウイスキー)→札幌経由苫小牧港→大洗港→自宅

3.美味しい食べ物とお酒
皆さん、納得いきかねるかもしれませんが
食べ物が一番おいしいと感じた県は 青森県
日本酒が一番おいしいと感じた場所は 島根県益田市(銘柄?)

4.現在振り返って思い出に残った場所は
・もちろんゆうまでもなく、日本の最北端「宗谷岬」 真っ青な青空にシンボルの塔が映える
・美瑛(富良野)の美しい風景と花々
・ニッカウイスキー(余市)の工場と試飲
・オホーツク海沿線(何もないのに郷愁を誘う)
・朝霧が美しかった人吉市であったが、最近の台風被害でその印象は益々強烈に 球磨川
・延岡市から高千穂に行く高千穂電車からの風景。これもその後の台風被害で廃線に
・臼杵の石仏
・ハウステンボス(当時はほとんど閉園状態であったが、設備はりっぱなのに驚いた)
苦しい思い出
・岩手県の岩手町から峠を越えて抜ける道。標高458m、4号線で最も高い場所
4月25日だというのに雪がつもり、温度零下2度、手と足の感覚麻痺。ひたすら自転車を押してあるく。
・京都の宮津市から兵庫県の豊岡市にぬける道。はるかかなたまで山また山を見た時の絶望感
三島から箱根山をのぼる時も厳しいが、あらかじめ覚悟しているので驚かない。
10年ぶりの友との再会
・秋田市で単身赴任中の友と会い、学生時代とその後の人生について語りあった。
・福井市の実家の跡継ぎの方の家に泊めてもらって、学生時代の思い出を夜遅くまで語り合った。

もう一度、自転車旅行をするのなら、躊躇なく北海道一周。

5.自転車旅行で気がついたこと
日本海側は、県境は殆どが峠であるが、太平洋側は平坦で川(橋)の真ん中が多い。

北海道美瑛

ニッカウヰスキー余市

宗谷岬

(t・k記)