新シリーズ 「仲間の団体」
2022年9月から、NPO法人小林住みよいまちづくり会と接点のある仲間の団体について紹介していくことにしました。最初に当会のメンバーも数多く参加している「小林子ども守り隊」からスタートしたいと思います。なお、今後機関誌「小林まちづくり瓦版」にも順次掲載していく予定です。
環境は人をつくる
小林子ども守り隊 創設者 清倉範夫
NPO法人小林住みよいまちつくりは地域環境つくり、人間関係つくりであろう。
定年退職後、終の棲家ときめて生活を始めた小林地区に必要なことは、元気な挨拶の飛び交う地域ぐるみの和やかな雰囲気つくりであろう。そのためには地域の未来を背負う子どもたちの健全育成が必要であります。大人になっても小林に住みたいと言えるような地域環境づくりをしよう。
1人で小さな交通安全の黄色い旗をもって革靴に背広・ネクタイ姿で立ち始めたのが今から21年前(平成4年)です。
不審者まがいのおじさんが立っている異様な姿に子どもたちも不安げな様子でした。店で買ってきたグリーンのベストを着けて「おはようございます。今日も元気に頑張ってね」と丁寧に声掛けを始めました.子どもたちも徐々に元気な挨拶を返すようになってきました。
私の活動に賛同して仲間が増え始めたので「小林子ども守り隊」と名付け、2006年5月に第1回小林子ども守り隊連絡会を実施しました。隊員は5名でした。印西警察署の生活安全課に相談して子どもの見守り活動を地域ぐるみでする方法を模索してきました。
2011年には隊員も増えて、小林子ども守り隊連絡会も小林地区の各種団体代表や小林中学校・小林小学校・小林北小学校長・天神幼稚園長・印西警察署長・印西市長など外部から32名の来賓も参加する会に発展し参加者が87人でした。それぞれの団体が活動報告をしました。この時に小林住みよいまちつくり会が地域での活動状況を紹介しました。子どもの見守り活動として大好評でした。
地域での子どもの見守り活動はどうあればいいかといろいろな団体に意見を聞きました。
子どもの健全育成は家庭環境だけではできない。家庭・学校・地域が連携して地域ぐるみで子供たちを見守ることが必要です。
その後、千葉県交通安全推進隊に登録し、印西市の防犯パトロール隊にも加盟しました。隊員を小林地区の各交叉点に配置して活動をするようになりました
子ども守り隊は地域環境づくりのために通学路の交通安全指導・子どもの登下校中の安全指導・犯罪予防を目的として活動をしてきました。何よりも仲間が各交叉点に立ち、防犯パトロールをすることで防犯効果があり犯罪の抑止力にはなっています。
地域環境づくりは地域の子ども守り隊の役割は大きいと感じました。環境は人をつくるのです。
継続は力なり
小林子ども守り隊 創設者 清倉範夫
地域環境づくりのために始めた小林子ども守り隊ですが徐々に隊員の数も増えて18名にもなり小林小学校区と小林北小学校区に分かれて活動するようになりました。随時学校と連携して情報交換や小林子供たちの事故防止に取り組み方を話し合いました。隊員は蛍光グリーンの帽子とベストをつけ黄色い横断中の大きな旗を持ってどの交差点にも立って子どもたちの見守り活動をしています。
交通安全指導と登校指導をして大きな声で「おはようございます。元気だね頑張ってね。」と声掛けをすると殆どの子がキラキラと目を輝かせてしっかりと挨拶のできるようになりました。隊員の中には下校時に防犯パトロールや通学路のゴミ拾い・落書き消し、安全点検・などをする隊員もいます。
「おじさん俺の顔覚えている?」肩をたたく青年がいる180cmくらいの背の高い子である。面影はあっても名前は出て来ない。「Kです・」と名乗られると小学校時代の顔を思い出しました。
「おじさん一緒に写真を撮ろう。私たち大学生になりました。」 4人の女の子どもたち、化粧をしているので誰一人として顔も名前もわからない。
「小学校6年間見守ってくれてありがとうございます。」と笑顔で言う姿に感激しました。
兄弟げんかをして泣いてくる子・転んでけがをしてくる子、登校途中喧嘩をして泣く子・お母さんに叱られて泣きべそをかいてくる子・雨の日に風で傘が反り返り火のつくような声で泣く子もいました。
何よりも各交叉点に毎朝私たちが立って挨拶指導や交通安全指導のボラティア活動をしてよかったことは、犯罪の抑止力にもなっていることだと思いました。
小林子ども守り隊は子供たちが安心して登下校をして励ましてくれるおじさんやおばさんがいる住みよいまちつくりの一端を担っているとも言えます。
去年(こぞ)今年 貫く棒の如きもの(虚子)・・・まさに継続は力なりです。
毎日子どもたちに会いに交差点に行くのが日課になり体調管理に最適で素晴らしい健康つくりにもなっています。
2021年秋には個人、団体で印西市功労表彰を受けました。
これからも続けて仲間の絆を大切にし,安心安全な住みよい街つくりを推進していきたい。
小林子ども守隊の歴史・経緯
1992年(平成4年)5月から立ち始める・・一人で始める
「ここは挨拶通り」の立て看板ができる
2006年5月(平成18年) 第1回小林子ども守り隊連絡会を実施、隊員5名小林北小学校会室・小林子ども守り隊として団体設立する(H18年7月1日)
2007年(平成19年) 第2回小林子供守り隊連絡会を実施、外部から35名参加
千葉県交通安全推進隊に10名加盟
2008年4月(平成20年) 第3回小林子ども守り隊連絡会、外部から40名参加
2009年5月(平成21年) 第4回小林子ども守り隊連絡会、小林北小アリーナで実施外部から65名参加、隊員が8名になった。千葉県交通安全推進隊に81名加盟
2010年7月(平成22年) 第5回小林子ども守り隊連絡会、小林北小アリーナで実施、外部から 80名参加、三校の校長・警察署長参加
2011年5月(平成23年) 第6回小林子ども守り隊連絡会、小林北小アリーナで実施、外部から 87名参加、三校の校長・警察署長・市長他来賓が32名参加
小林住みよいまちづくり会から分離独立する
2012年5月(平成24年) 第7回小林子ども守り隊連絡会、小林北小アリーナで実施、外部から 81名参加、三校の校長・警察署長・市長他来賓が31名参加
2013年6月(平成25年)~2015年6月(平成27年)・
第8回~第10回小林子ども守り隊連絡会、小林北小学校会議室で実施、隊員が 15名になった。千葉県交通安全推進隊に登録して各交差点に配置して活動をする。
2017年4月(平成29年)
小林北小学校会議室で実施、小林小学校と小林北小学校の 二つの団体に分離(第1・第2)として活動するようになった。(各団体各8名)
2021年4月(令和3年)
小林北小学校校区・小林小校区あわせると子ども守り隊隊員は18名になった。
2021年11月(令和3年) : 印西市功労表彰を個人及び団体表彰を受ける。
登校指導・交通安全指導の活動を始めて21年目になり、小林北小学校校区の防犯など地域環境つくりにも効果があることが分かった。
*頼りになる地域のおじさん
大きな声で笑顔になって「おはようございます」と、声掛けをします。キラキラと瞳を輝かせて目を見てしっかりと挨拶のできる子供は、学校でも、前向きによく頑張るものです。
笑顔で話しかけてくる子供たちの姿を見るととてとても感動的です。